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2ヶ月のパーソナルトレーニングで得たもの



コロナの問題が起こる直前、2019年の9月くらいから11月くらいにかけて、パーソナルトレーニングに行っていたことがあります。

その頃は今でも信じられないくらいのお酒の量を飲んでいて、外食も週4日くらいで、その外食が終電近くまで、または深夜までとにかくひたすら飲んで食べるという日々。
めちゃくちゃ楽しかったんですが、比例するようにどんどん体型が崩れていったんですね。

私、体重なんて80キロあろうが100キロあろうがどうでもいいんですけど、体型が崩れていったのは結構ショックで。
とはいえ完全自業自得なのでなんとかせねば、と。
そもそも飲食も健康であればこそ、と思っていたし、飲食大好きなので健康でいなければ!(本末転倒?)と一念発起し、パーソナルトレーニングへ。

先に結末をいうと、7キロ減り周りも気付いてくれるくらい見た目が変わり、完璧ではないけれどだらしない体は少しはマシになりました。
何より、自己肯定感がとても上がりました。もともとあまり自己否定はなかったけど、暴飲暴食で太ったことで下がった自己肯定感分を取り戻せた感じ。


でもって行ったパーソナルトレーニングの話。

一斉を風靡したライザップ様も上野にあったんですけど、高くて手が出せず、ほかを探して入会。
毎食の食事をLINEで報告することと、週に2回1時間のトレーニングが課せられました。

体重よりも見た目の体型重視だったので、正直食事よりトレーニングが大事なのかな〜とか思ってたんですけど。
ほぼほぼ90%くらい食事が結果を握っていた気がします。

そもそも私の食生活、朝はトースト、コーヒー、昼はコンビニやら蒙古タンメンやら立ち食いそばやらラーメンやら、夜はがっつりおつまみと飲酒、たまに締めの袋ラーメン。おじさんかな?

トレーニングに入会したその日も飲み会が入っていて、次の日の二日酔いにとろろそば食べて、早速トレーナーにLINEしたんですよ。
「長妻さん! そばもとろろもダメです(苦笑)」
って入ってきて、え、初日からこれで私できるかな? ってめちゃ不安になりました。

トレーニングが始まってから数日は何を食べていいのかよく分からず、朝はゆで卵、昼は納豆と豆腐と卵、夜はブロッコリーと鶏肉に塩かけたやつ(これ激まずかった)を食べてたんですが、みるみる体重でなくて体力が減っていく。

トレーナーの方も「糖質摂取がなくなるので風邪をひきやすくなります。体調に気をつけてください」と言われたので、ああそうかそりゃそうだよなと納得。あれ、健康になるために始めたのに不健康になってない?
しかも寝る3時間くらいだったかな? 前までに夕食を終えなければいけないので、寝るときにはすでに空腹。
お腹すいたけど食べられるものもないし、と半ばふて寝の状態が続きました。

お酒も飲んでいいのかと思いきや、私の好物の赤ワインやレモンサワーはダメで、ウイスキーならいいと。
ハイボール苦手なんだよな〜。
しかもお酒飲んでもいいけど飲むと筋肉減りますとか言われて、そう言われるとせっかく作った筋肉減らしたくないし、というわけで外食も減らして外食以外は飲酒もせず。

2ヶ月のうちの1ヶ月の時点で、すでに5キロ落ちてました。

そこからは筋肉のために少し糖質も摂って、筋力トレーニングもちょっと負荷を上げて、より自分の理想の体型に近づけていきます。
たった1時間、走ったりしたわけでもないのに毎回ヘロヘロ。
特に下半身トレーニングしたあとは、階段も手すりにつかまって生まれたての子牛みたいになって帰ったこともありました。
ああ、上腕二頭筋トレーニングしたときは腕を上げるたびに「はぅあぅうっ!」とか声出してたっけなぁ。笑

そんなこんなもありつつ、無事トレーニング終了。
自分が摂取した食事がどれだけ自分を変えるのか、自分の動きがどの筋肉を動かしてるのか等、色々知識が身について本当に勉強になることばかりの2ヶ月でした。

ダイエット(この言葉自体あんまり好きじゃないんですけど)って、例えば好きな人に好かれたいとか、あの人を見返したいとか他人由来のものもあると思いますが、終わればなんてことはない、ただただ自分のことが前より好きになれる。これが一番の効能だと思いました。
服を着てもなんか違う! 前より着こなせてる気がする! やだ、好き!(?)
友達が撮ってくれた写真の横顔が二重顎になってない! やだ、嬉しい!
ブラに背中が乗ってない! パンツに腰や腹が乗ってない! ブラボー!

他人から見たらデブだろうがなんだろうがいいんです。自分が好き、って思えて自信を持って笑顔でいられることのプライスレス感よ。
今じゃもうすっかりあの引き締まった体は消え失せましたが、成功体験の感覚はまだ残っています。
あのときパーソナルトレーニング行って心底よかった、と今でも思います。


ただ、人それぞれだと思いますけど、一つだけダイエットに関して言うと、
幸せなときはできない
と思います。

毎日の食事は本当に貧相になるし、寝る前は空腹だし、いきなり体型が変わるわけでもないし。
彼氏や毎日でも会う親友とかがいたら絶対「そこまでして痩せなくてもいいんじゃない? 今のままで十分だよ」とか言ってきます。
それって幸せなことですよね。でもダイエットのときには向きません。

ダイエットなんかしなくても本当はいいんですよ。
あなたは今のままで十分。
そして、私は今のままで十分。
そう思って笑えるなら、ダイエットなんかしなくていいんです。

私はあのとき健康的になりたかったのと、正直言うと性欲を上げたかった(いきなりどうした)ので運動しましたが、結果的に痩せて自分をもっと好きになれたので結果オーライ!ですが、あの2ヶ月を思い出すともう一度やりたいか、またやれるのか問われると疑問です。

じゃあ不幸ならダイエットするべきかというのもなんか悲しい。
何もせず太ってても、痩せてても、ダイエットして痩せても、なんにせよ。

あなたが、ただ笑えて毎日幸せならそれでいいんです。


追伸。
性欲は増えませんでした。でももうそれもどうでもいいんで変な薬とか勧めてくるのはやめてください。

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