今日は聞きたいけど聞きづらい、タイトルの通り
「ブラジリアンワックスやブラジリアンシュガーリングをした日ってセックスしていいの？」
という質問にお答えしたいと思います。

先に言うと答えは

できなくはないけど気をつけて。

です。

シュガーリングやブラジリアンワックスのあとで、一番気をつけたいトラブルが毛穴にばい菌が入ることによるニキビや毛包炎、毛膿炎なんです。

皮膚の表面には表皮ブドウ球菌という常在細菌がいます。
ブドウ球菌というと一番有名なのが悪さをする黄色ブドウ球菌なので、「ブドウ球菌」と聞くと悪いようですが、表皮ブドウ球菌は黄色ブドウ球菌の増殖を防ぐ大切な細菌です。

この細菌のバランスが保たれていることで皮膚は常にきれいに保たれているんですが、この表皮ブドウ球菌が減る原因ってなんだか分かりますか？

そう、角質を取ることで減ってしまうんです。

つまり、ブラジリアンワックスやシュガーリングのあとは、バリアが減ってただでさえ黄色ブドウ球菌が増殖しやすい環境なわけです。
さらに、乾燥しているとバリアはさらに減少、肌トラブルの可能性が一気に高まります。

ですので、例えばブラジリアンワックスやシュガーリングが終わったあと、
「わぁ～～ツルツルすべすべ～～～♡」
なんて黄色ブドウ球菌たっぷりの手でベタベタ触ったら、開いた毛穴で一気に増殖。
またはブラジリアンワックスやシュガーリングが終わったあと、一日中たっぷり汗を吸った下着を密着させて帰宅して、さらに増殖。
さてどうでしょう？

セックスなんかしなくとも既に危ないのに、セックスなんかしたらどうなる！？

まずセックスが始まる前にパートナーと自分は手を2回洗ってアルコール消毒しましょう。
あんなことやこんなこと、さらにはそんなことまでしたセックス後の肌はもうひっちゃかめっちゃか（想像）。
セックスが終わったら余韻に浸るひまなんかありません。
即ぬるめのシャワーで（熱すぎると皮脂を落として乾燥させるので）しっかり洗浄。洗浄もデリケートゾーン専用のソープで、弱酸性を保ちましょう。
シャワー後は清潔な手で専用クリームやローションを使って保湿。

さぁて、じゃあ2回戦…いく？ え？ やめとく？ どしたの、自分なんかした…？

…とまぁ、さすがに上記は言いすぎですが、それでも施術当日のセックスはよほど気をつけないと、にきびや毛包炎が出来る確率は爆上がりすると思いますよ。
先にも述べましたが、セックスなんかしなくとも既ににきびや毛包炎が出来る可能性はあります。

サロンでは脱毛後に施術者が直接脱毛後の肌に触れることはないし、あらゆる細菌が付かないように全て使い捨てだしで、肌トラブルのリスクはないですが、お客様が脱毛前に履いてきた下着を身につけた時点で、すでに肌トラブルのリスクはゼロでなくなります。

そもそも肌トラブルリスクゼロで過ごすことは出来ません。
それでもほとんどの方が肌トラブルを起こさないのは、どうしたらトラブルが起きるのか知って、なるべくそうならないよう努力できるからです。

それでも人それぞれ皮膚という臓器の耐性や強さは違いますから、気をつけてもトラブルが起きてしまう可能性はあります。
トラブルが起きたら放置せず、とにかく衛生的に保ちつつ、表皮ブドウ球菌が常在できるような肌を目指すのみです。

熱いお湯で洗い過ぎない、乾燥させない、手でベタベタ触らない、汗をかいたりしたら下着を替える、などできる範囲で防げます。


ちなみに上記トラブルはシュガーリングよりブラジリアンワックスのほうが起こりやすいです。
ブラジリアンワックス後はシュガーリング後よりも角質がしっかり取れるので、さらに気をつける必要があります。

さぁ、それでもあなたは施術当日セックスに挑みますか？
私は挑む！ いや、嘘です。次の日とかにしとこうかな…